事故車と言えども最近ではいくらかの値段がつくのは当たり前です。自走できるならそのまま販売しますし、分解して部品を売ったり、スクラップにして鉄としてリサイクルしたりできるからです。ただ、業者選びや交渉次第では想像している以上の値段になる場合も多いので、ちょっとしたコツを覚えておきたいものです。

専門の業者に依頼する

事故車を高く売るための裏技としては、業者選びが挙げられます。
実は一般の中古車買い取り業者に持ち込んでしまうと、それほど高値がつかないといったケースも珍しくはありません。しかも中には事故車だとわかった途端に、その後のトラブルを警戒して引き取りを拒否する場合もあるのです。
そんな時に頼っておきたいのが、事故車を主に扱っている業者です。このようなところでは、傷を目立たなくする修理技術を持っていたり、懇意にしている工場を知っていたりするため、低コストで直せます。あるいは海外に持って行くといった業者もいるのですが、日本のメーカーは人気があるので、多少は壊れていても売れますし、部品の需要も多いなどの理由から、高値で買い取ってくれる確率が高くなります。

複数の業者を呼ぶ

慣れていないと金額の交渉をするのは難しいですし、厚かましいと思われるのでと心配になるかもしれないのですが、それなら業者同士で競ってもらうという裏技を使ってみましょう。
あえて十五分ほどずらして業者を呼んでおけば、最初に来たところと話をしている途中で、別の買い取り業者がやって来ます。すると何もしなくても互いに意識し合ってくれるので、相場よりも高めの金額を提示してくれるかもしれません。そこにまた他の業者が来るといった状況にしておけば、どんどん金額を吊り上げられる可能性が高いです。
ただし、すべての業者に引き上げられてしまっては元も子もありませんから、あまり欲張らずに良きタイミングを見計らって決断するようにしたいものです。

インターネットを使う

一店舗ずつ回って査定を受けるのはとても手間がかかりますし、まして事故車だと乗って移動するのは安全面に不安を感じます。
その場合はインターネットの一括査定サイトを利用しておくのがおすすめで、これは必要事項を入力するだけで複数の業者に見積もり査定をお願いできるので便利です。ただ、サイト選びは慎重に行いたいところです。手当たり次第に依頼をしてしまうサイトだと、中にはとりあえず良い査定結果を出しておき、相手が女性やお年寄りなら強引な手口でタダ同然の金額で引き取って行く業者もいるからです。
独自の基準を設けていてそれをクリアしたところや、過去に高値で引き取った実績のある業者でないと登録できないサイトにしておくと、比較的安全です。