不動車だからといって必ずしもスクラップにしなければならないわけではありません。買取ってくれる業者はいくらでもいるのですが、失敗しないためにもいくつかやっておきたいことがあるので、業者を呼ぶ前に実践しておきましょう。

まずは清掃が基本

不動車だからという理由で、野ざらし状態で放置している場合もあるのでしょうが、少しでも高い値段で売却したいと考えているなら洗車は必須です。
買取業者からすれば、同程度の車ならやはりきれいな方が高値をつけやすいからです。特に車内でタバコを吸う習慣があるなら、シートや天井などに臭いが染み込んでいる可能性が高いです。専門の業者にクリーニングを頼むと、高値で売れても赤字になるかもしれないです。そのためなかなか実行はできませんが、それならせめて市販のスプレーを吹き付けた後、ドアや窓を開けて風通しの良い場所に置いて、できるだけ消臭に努めたいです。それからカビの臭いも禁物ですから、車内にあるマットなどは全部外して洗濯しておくと良いです。

業者によって基準が違います

車を買取している業者によって査定額が大きく違います。
主な理由としては在庫の状況です。よほどの人気車種なら話は別ですが、そうでないなら同じ車ばかりが店舗にあっても、買い手を探すのが難しくなるため、買取金額は下がる傾向にあります。他にも独自の販売ルートを持っている、場合によっては店主の好みによっても金額は増減していくのです。
ただし、それらの事情は売却する側にはわからないようにしているのが普通ですし、調べるのも容易ではないです。そこで一社でも多くの中古車買取業者を回って査定を受けておけば比較ができます。不動車の場合だと、買取ってくれるどころか処分代を請求されてしまうケースもあるので、慎重に探しましょう。

所有車を調べておく

新車で購入しているなら把握できているのでしょう。ところが詳しくない人や中古車で買っているのなら、意外と所有している車が前のオーナーの手によってカスタムされていていたとしても、気がつかない場合があるのです。知り合いに聞いたり調べたりして、ノーマルではない部分を見つけたら、売却する際にアピールしておくのが良い方法です。
不動車は修理をして再び自走できるようにして売るか、鉄としてリサイクルするかの他に、分解してパーツを販売するかのいずれかです。その時に希少なものが混じっているなら、高い値段で買取ってもらいやすくなります。業者の中には査定時にわかっていてもあえて言わずに買い叩くところもゼロではないですが、売却する側が把握していればそれを防げます。